下呂市は、平成16年3月1日に旧益田郡の萩原町、小坂町、下呂町、金山町、馬瀬村の5町村が合併して誕生しました。
北に「飛騨高山」、世界遺産の「白川郷」、南に「長良川の鵜飼」で有名な県庁所在地岐阜市があり、岐阜県のほぼ中央に位置しています。
総面積は851.06k㎡と広大で、そのうち約91%を山林が占め、その山あいを縫うように国道やJRが通っています。
市の中央を、飛騨木曽川国定公園内にある「清流飛騨川」が南へ、西には日本一に選ばれたことのある鮎を育む「清流馬瀬川」が流れています。
また、標高3,067mの「霊峰 御嶽山」から下呂市南部の飛騨金山の標高220mと標高差が約2,800mと起伏に富んだ地形から、春は桜、秋は紅葉と1ヶ月以上もの間、山里の華麗な景色の移り変わりを楽しむことができ、まさに「山と水の故郷」です。
下呂市の顔でもある「下呂温泉」は、平安時代に発見されたといわれ、一羽のしらさぎが湯のありかを村人に教えたという伝説が伝わっています。江戸時代の儒学者林羅山が有馬、草津と並ぶ天下の三名泉と評し、美人の湯ともいわれるツルツルの泉質が人気を博し、毎年100万人を超える宿泊客が訪れています。
また、市内には下呂温泉のほかにも、通年営業の温泉街としては日本一高い場所、海抜1,800mにある「濁河温泉」、全国的にも数少ない飲泉のできる「湯屋温泉」「下島温泉」、清流馬瀬川沿いの温泉浴が楽しめる「南飛騨馬瀬川温泉」、スポーツセンターを併設する「飛騨金山温泉」、薬草湯や健康体験メニューも揃えた「飛騨川温泉」、知る人ぞ知る秘湯「乗政温泉」と、市内各地に泉質や趣向の違う温泉があり、まさに「泉都」と呼ぶにふさわしいまちです。
また、下呂市の魅力は自然や温泉だけではありません。
深い山里に育まれた悠久たる歴史も見どころです。
神社仏閣、偉人ゆかりの跡、伝統的な町並み、下呂市ならではの温泉に関する旧跡など、その時代、エリアによって個性豊かな歴史が垣間見えます。
自然で心落ち着かせ、温泉で心を癒しながら、時の残した大いなる遺産に触れてみてください。